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Whenever広東1月号 社内の不正行為について

2018-02-27
社内の不正行為について
 今回は不正行為についてです。不正行為で多いのがバックマージンを業者から受け取るという行為です。多くの会社では、相見積もりを取らせたりといろいろな防止策はされているのですが、ほとんどの企業が購入単価・金額ばかりに目がいき、購入している数量及び品質にはほとんど目が行き届いていません。
【例1】
 A社は従業員が600人で某ブランドのガロンボトルの飲料水を1ヵ月に約1200本も購入していました。飲料水の単価は8元です。某ブランドの飲料水を8元で購入できるのはかなりやり手の総務担当者だと思いましたが、購入数量が異常に多かったのです。通常飲料水の目安の消費数量は、1本/人/月です。(この例は電子部品工場、食堂・宿舎は含まず)650~750本が正常値ですが、担当者が受入れから請求書の確認を1人で行なっていたため、誰もチェックしていませんでした。約3600元【(1200元ー750元)×8元】がバックマージンとなっていました。
【例2】
 B社は電子部品工場で製品梱包用のカートンボックスを購入していました。管理者は見積上の原価表では、単価に厳しく目を光らせていましたが、材質に関しては全くチェックをしていませんでした。当初の見積はWフルート(約8mm厚)の材質で見積をしていましたが、有る時期からBフルート(約3mm厚)の材質に変更されていました。
 WフルートとBフルートの材料の差額が、担当者へのバックマージンとなっていました。
【例3】
 C社は、プレス工場ですが、外注の金型会社へ修理を発注していました。製品数300点以上を超え、製品の段取り替えも頻繁に行われていました。技術部の担当者が同じ金型を何度も修理の発注をしていましたが、実は金型は修理されていませんでした。担当者は空発注した金額をバックマージンとして受け取っていました。発注から金型検査をすべて技術担当者が行なっていたために、現物を確認することがありませんでした。
 
 価格以外の、数量及び品質のチェック機能を強化する必要がありますので、社内のフローを見直して、不正行為をさせにくい環境づくりが大切です。